方針の違いで警察をクビになったダンの元に、検事局特捜部のプライスが現れダンに囮捜査官にならないかと持ちかける。渋々ながらも引き受けたダンは麻薬や武器の密売をする凶悪バイカー集団に近づく事に成功するが…。
実在した囮捜査官ダン・ブラックをモデルにしたサスペンスアクション。
チャーリー・シーン全盛期の80年代～90年代前半の作品は、全部観た気がしてたけどこれは全く知らなかった…。
リンダ・フィオレンティーノ、マイケル・マドセンと脇を固めるのも80年代～90年代を彩った懐かしい顔ぶれ。
監督のラリー・ファーガソンは「ビバリーヒルズコップ2」や「レッドオクトーバーを追え」の脚本家として知られこれが監督デビュー作。この頃はデビット・トゥーヒーとか脚本家の監督デビューが多かった印象があります。
デビュー作だけに無難な演出という印象。
実在した人物をモデルにしていますが、前半はこの時期のチャーリー・シーンのアクション映画にありがちのライトな感じで笑い有り。後半から急激にシリアスになります。屑鉄のバイクを前に仏頂面の場面は面白い。その後のバイク組み立て場面も格闘アクションでいう所の修行シーンみたいで好きですね。
素人の協力者に宣誓させるシーンは同じくチャーリー・シーン主演の「ターミナルベロシティ」なんかでもあったけど、チャーリー・シーンが好きな演出なんですかね？自分も嫌いじゃないですけど(^_^;)
一度会った事のある人物の所に潜入するのは「ホントかよ！リスク高過ぎ」と疑ってしまう。
最後の対決シーンは派手さは無いが漢を感じた。うーん…この時期の映画としては悪くはないんですが、実在した人物の映画という事で荒唐無稽には出来ず派手さに欠けます。アクション作として観るのはオススメしません。個人的には佳作の域は出ないけれどまあまあの映画でした。
