わぁあん! と大きな声を上げたくなるようなところがいくつもあった。
登場人物それぞれの人生にいかにもドラマティックなことが起こっているんだけど、それがドラマティックに取り上げられず、そういうものをそれぞれが適当にやりすごしてるところにリアルがある。れいこ、いるか、いないか。
「自分が記憶している震災を扱った映画」を見るのに(被害にあったわけでもないのに)25年と少しかかった。撮るのには当然それ以上の覚悟が必要だっただろう。いまおかしんじの真摯さが伝わる映画だった。
東北の震災をテーマにした映画はわたしはまだ当分見る気になれない。
ところであの角打ち、子どもの頃日舞のお稽古に通ってたところにあった店にそっくりで、あの頃一緒にお稽古行ってた人に見てもらいたい…