Keitan

写真の女のKeitanのレビュー・感想・評価

写真の女(2020年製作の映画)
4.0
『虚像と現実を問う、中年男ミーツガールなお話』

20210204 013
知人からチケットをもらっての鑑賞。いくつかの映画賞にも輝いていて期待して観たが、なかなかの意欲作。

写真修正に足しげく通う女性の「他人に目に映る私が本当の私」という印象的なセリフなどに表現される、虚像と現実の境界と結局真実とは何か?みたいなテーマを、写真の修正レタッチやSNSなど、今どきのモチーフを扱ったメタファーで表現している。なのに何故かレトロな雰囲気が漂う不思議なトーンも魅力的。妙に耳につくSEの使い方や、一言も喋らない主人公など、演出面でもいろいろ挑戦的だった。

で、お話としては中年オヤジのボーイミーツガールというw 本線ではないが儀葬屋さんのエピソードも効いている。
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