正欲のKeitanのレビュー・感想・評価

20240519 078
なかなか見応えのある物語だった。LGBTQ以上に難しいフェチズムを抱えた生きづらい人たちの群像劇が交わりあって、ひとつのテーマが浮かび上がって来る。多分、原作が素晴らしいんだろうな。これまでも色々な社会的弱者にスポットを当てて描いてきた朝井リョウならではのストーリー。登場人物の中ではいちはあの常識人であるはずの検事役の稲垣吾郎がどんどん滑稽に見えてくる面白さ。