森博嗣さん原作のスカイクロラシリーズが好きだったので、初めて押井守監督の作品を観ました。
小説を映像化するのはとても難しい事だと思います。
時間制限の有る中で、背景、心情、説明不足になって当たり前です。
しかし其れを補う為の登場人物たちの説明口調が、本来の登場人物たちの性格をも変えてしまっているように思えました。
原作自体、不明確な点が多く、説明が不十分な所も多いので、設定や背景、感情等を無理に台詞で補おうとするのではなく、漠然とした世界観(映画でも説明不足な点は多いですがもっと漠然としていても構わないと思います)の中で登場人物たちの不安、葛藤、哀しみなどの心情が汲み取れる映像表現をして頂けたらもっと素敵な作品になったのではないかと感じます。
映像はとても綺麗で、音楽も良かったです。