圧倒的映像美。
戦争がショーとして行うことで平和を保っている世界。
その戦争の機体にのるパイロットはキルドレと呼ばれる歳を取らない子供たち。彼らは空の上で死ぬか自ら命を経つ以外、その人生に終わりがない。
空の上で戦っている時にしか生きているという実感を感じることができない彼らは自らの終わらない永遠の宿命に葛藤する。
人の無意識の動きを非常によく描いていて、体はもちろん手の動きが特に繊細で美しい。
絶妙に成り立っていない会話と間が妙な深みや神秘性を醸し出していてそこも見どころ。
歳を取らないキルドレが葛藤する姿は現代の子供たちが自分の存在に対して悩み、葛藤する姿と非常に近いものを感じた。
ラストに判明するキルドレの秘密には衝撃を受けた。