キャトラーズ

ザ・ビートルズ:Get Backのキャトラーズのレビュー・感想・評価

ザ・ビートルズ:Get Back(2021年製作の映画)
2.9
ビートルズよりキンクス派だし
ストーンズよりクリーム派だから
サラッと有名な曲を聴いたことがある程度で
あと高校の頃に社会の先生に
「若い頃のポール・マッカートニーに似てる」
と言われて少し調べたことがあったのを思い出した。
その先生は問題を出し生徒へ
〝黒板に答えを書け〟と指示し
その間、俺の席まで来て駄話をしていた。
よく考えたら意味分からない時間だった、
楽しかったような気がするけど。

【Part1】
ビートルズは後期になると仲が最悪で
ジョージ・ハリスンの奥さんは
クラプトンに寝取られて
リンゴはブサイク扱いされてて
っていう悪いインターネッツからの情報しか知らない。
でも序盤は全然仲良かったよな。

昼食前にハンマーの用意をお願いして
その後曲に入れるポールの発想力に
かっけぇ…としみじみ思った。
あとオノ・ヨーコが出しゃばってくると
露骨に嫌な雰囲気を出すポールが超笑える。
正直ここは編集にも悪意があるわ。笑

ジョン・レノンのフルパワーのシャウトって
感動や衝撃の前に強めの恐怖が来るんだよなぁ。
古いホラー映画で腕を切断されて死ぬ男の叫び声みたい。
時々ゾッとする時がある。

時間の無さと曲を中途半端にしたくない思いの
板挟みで段々と空気感が悪くなるが
位置関係上一段遠くに居るリンゴ・スターは
その数時間前からイライラしてるけど
何も言わない感じがすごく良い人臭がする。

【Part2】
本人が居ないのを良いことに
みんなでオノ・ヨーコの悪口言ってて
やっぱ嫌われてんだな。笑

ジョンとポール2人っきりの会話で
ジョンが
「ぼくにとってビートルズは
ただの仕事になってしまった」
って言葉が辛かった。
〝ヘイ・ジュード〟のPV観るたびに
(ジョンとジョージ、めっちゃつまんなそうだな…)
と思ってたわ。

スタジオ変わってからは
空気感もかなり良くなってた。
でもイビリの矛先が音響に向いただけの感じもあったから、
やっぱコイツらはクソなのかもしれない。

〝レット・イット・ビー〟がテイクを重ねるごとに
いろんなアプローチを試しつつ着実に良くなっていくのが
見応えがあって楽しかったね。

【Part3】
終盤の目玉となる屋上ライブ。
…で完全に飽きた。。。
何遍も聴かされた曲を今更楽しめんわ。
警察とのイザコザも面白いかもしれんけど
結局飛ばし飛ばしで観た。


【総括】
ガチオタのための映像としか言えないけど
物作りへの飽くなき探究を観れたことは
自分にとって得だった。
あと勝手にジョン・レノンは
気難しい人なんだと思ってたけど結構ラフで
少年っぽさも残ってるような人なんだと感じた。

「イエロー・サブマリン」と
「ドント・レット・ミー・ダウン」と
「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」は買ってしまった。
どこかに出かける時に聴くと気持ち良さそう。
関係ないけどこの頃の洋楽が
日本だとカタカナ表記になってるの
なんか良いよね。
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