Oscar

ハンディキャップ・キャンプ: 障がい者運動の夜明けのOscarのレビュー・感想・評価

4.0
障害者たちのことがちょっと好きになるドキュメンタリー映画の傑作。
よく抗議活動で言われるのが種火を無くすなって言葉なんですけど、この映画にはこの言葉がピッタリだなって思いましたね。
やれると信じれば絶対にできる。
そう信じて行動を始めた一人の女性に周りのみんなが集まりだしてそれは世界を変える大きな運動になる。
でもそれが達成されたからゴールというわけではなくて、大切なのは社会の受け取り方を変えること。そこが変わらない限り運動は続けなければならない。
映画の終盤に語られた、何度も何度も壁にぶち当たっては法を改正させようとする動き、その何度も変わろうとするその姿勢みたいなものが今のアメリカを形作ってきたんだなって思いましたね。
最後の絶対に登りきってみせると頑張る男の子に涙が止まりませんでした。
強いなぁ、強いなぁ、ってね。

その根底にあったのはやはりあの伝説のサマーキャンプだったっていうのもまた心掴まれる話。
ヒッピーが主催者だっただけあって自由奔放な精神で接するその姿勢がその後色んな人の人生を変えたっていうのは......うーん思い返すだけでも感動するなぁ。
もうラストの孫たちと戯れるシーンで決壊しましたね何かが......
障害は病気じゃないってことが強く実感でした瞬間でしたね。


キャンプ主催者のあの人のセリフがずーっと忘れられません。

問題があったのは障害者たちじゃない。僕たち健常者の方だ。健常者たちの方がよっぽど問題だ。

考えを改めようって思いましたね。
是非ともオスカー取って欲しいなぁ。
Oscar

Oscar