ぶん

滑走路のぶんのレビュー・感想・評価

滑走路(2020年製作の映画)
3.7
若くして世を去った歌人、萩原慎一郎が自身のことをうたった「歌集 滑走路」が原作の映画。

3人の人の3つの話が、過去と現在とそして未来の時代構成で行ったり来たりします。少し戸惑いました💦
でもそれが一つに繋がった時、いい具合に「時」の残酷さというのか、罪と後悔と贖罪と先に見える光みたいなのを感じさせてくれるんです。

翠はどうしたい?翠のしたいようにすればいいって言葉は一件優しそうだけど残酷、孤独感ですよねぇ
今の世の中に不安があるのなら反対すればいいのにって思いました。
それでも翠は産むでしょうが、そうやって言い合ってこそ夫婦なんだろうなぁって思います。多分離婚にもすんなりOKしたんでしょう。

そして鷹野…彼の罪は大きいけどあの教科書を見つめて意識し、亡くした友人の分までしっかり生きて行く事が償いと言う、学級委員の母の大きさが強く刺ささり親の立場としてジーンでした。

映画を観た後に萩原慎一郎の経緯をなぞるととても胸が痛くなりました。
ただ彼の自死がなかったら歌集が小説にならず映画にもなず、一部の人だけがほんのり意識して終わっていったかも知れないと思うと、もっと辛く苦しんでいる人は多いんだろうなと思います…イジメは人間の醜いところにあるから。