まの

ベスト・オブ・メン〜人間の最高〜のまののレビュー・感想・評価

4.3
戦争で瀕死の状態で入院している患者達にが間違った治療を受け、モルヒネを打たれてただ眠らせているだけの状態から、彼らを救う為に来た一人のドイツ人医師がパラリンピックを誕生させる事になる話。

ドイツ人医師が来るまでの病院内の諦めムードから、ラストの病院内の明るさまで一気に話が進みます。患者の為に要求した事や物が中々現実には届かなければ自分がどんどん動きます。最初は彼の言うことを聞かなかった看護師や周囲の人間、生きる事を諦めている患者をどんどん元気にしていく様子が素晴らしかったです。
彼の行動力、患者を助けたいと言う気持ちが凄く作品に出ていました。

失くしたものを懐かしむより、今あるもの、今できる事を目標にする事の大切さを改めて感じました。
短い作品で、余り期待せず観ましたが、色んな事を知る事ができた作品でした。
来年、パラリンピックを見る時には今までと違う気持ちで見れる様な気がします。
まの

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