たかちゃん

怒涛一万浬のたかちゃんのレビュー・感想・評価

怒涛一万浬(1966年製作の映画)
2.8
三船プロ、第4作目。なぜマグロ漁船の話を選んだのか。漁労長の三船が、キャプテンの三橋や乗組員たちと対立しつつも、マグロより人命救助を優先すべき、との意識を共有することで結束する。しかし、ベテランの佐藤允が網に足を取られて転倒、右腕を負傷し、船を降りることになるのだが、ベテランが網を踏むだろうか。KYからも考えられない。この一点は引っかかった。どうも入院先の病院のナース浜美枝の出番を作るための設定だったと思われる。男ばかりなので、紅一点、確かに華やかにはなった。医師・田村やスペイン船とのトラブルはあったものの、結局は悪人が出てこないし、船を飛び出しても戻ってくる。相手を信じれば気持ちは通じる、という楽観主義でお人好しな三船らしいキャラの漁労長なのであった。
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