きー坊

河豚のきー坊のレビュー・感想・評価

河豚(2011年製作の映画)
2.9
2020年19本目。やっとFilmarks様に作品登録された👏たまたま見つけた上映会で鑑賞📽

エレベーターガールのズン(パン・ズーミン)と、妻に家出された少年野球コーチ(ウー・カンレン)がお互いに抱える孤独を埋め合うように心を通わせる話。

全体を通してセリフが少なく、アート色が強めのしっとりとした映画だけど、エンターテイメント色もそれなりに放たれた作品だったという感じ💭
その中でも印象に残ったシーン3つを記録🖊

【印象に残ったシーン】
1.上書きしたい女
野球コーチの男の部屋にかかっていた、男の妻・リウファ(エンジェル・ヤオ)の服をズンが片付けるシーン。
自分の存在を男に認めてほしいと言わんばかりに颯爽と片付けるズンの姿が愛らしい。ただ、その後、帰宅した男に片付けた服をあっさりと元の位置に戻されるけれど。
心を許してほしいズンと、心を開かない男の静かな攻防が繰り広げられていて面白かった。

2.ラストシーンの景色
花畑の光景がすごく綺麗で、ロケ地に行ってみたいと思ったほど!
ただ、上映会の後に流されたリー・チーユエン監督のビデオメッセージ内で、ラストシーンについて言及していて、映画に出てくる風景は今はもう見られないと言っていた。
2度と同じものを見ることはできないという意味で、映像の持つ一回性、儚さを感じられて、とても印象的だった🧐

3.浮気現場で眠れるかい!
ネットオークションに興じるズンに対して、ズンの恋人が「まだ寝ないのか?」みたいなことを聞くシーンが確かあったと思う。あれは戦慄が走った🙄
流石に「浮気現場となったベッドで眠れるかい」となるし、普通にもう寝ないのか聞いちゃうズンの恋人の神経の図太さもなかなかだった🥶

ただ、35ミリ映像に落としての上映だったので、映像美はもっと良いんだろうなと思われるので、デジタル映像で見たかった😔
上映会主催者の方もデジタル映像で流したかったと言ってたので、いつかデジタル映像で流れる機会があればいいなと思う💭
きー坊

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