Yori

護られなかった者たちへのYoriのレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
4.2
1人で観にいき、1人で余韻に浸るのをおススメする映画。

この映画も然り、「望み」「見えない目撃者」「ひとよ」「罪の声」「ファーストラブ」などの日本のサスペンスは、どの国よりも面白い、大好き。じめっとしてるし、暗いし、重いし、他国よりリアリティがありありで、救いがないものが多いけど、その中にある温かさや人間味が本当に最高すぎる。この映画もそれを感じさせてくれる映画だった。

最近は演技より、顔で売ってる感じがした佐藤健さんだけど、やっぱり演技派だー最高でした。清原伽耶ちゃんの演技は女優の中で一番好きと感じさせる映画だった。てかめっちゃくちゃに可愛かったし…(泣)
阿部寛さん、泣きの演技がさぁ…もう…あぁ、つられる。一気に泣くんじゃなくて、堪えきれない感じが、胸に突き刺さる。
林遣都さん、この重い映画で唯一のムードメーカー感。この人のおかげですっごい重くならずに見れた感じがする。
そして、倍賞美津子さん。「糸」で改めて知った方だけど、この人が出るともう泣ける。もちろん今回も泣きました。

内容としては、見終わった後に余韻が残る感じ。考えさせられるし、重くなる。でも最後に色々な伏線が回収されて、泣いちゃう。
「生活保護」や「震災」など高校生には難しい内容という感じではあるがとても面白かった。
誰が悪いとも言いにくくて、なんとも言えない感情になる。

良質な日本のサスペンスが大好きな方には本当にお勧めできる映画だった。ここまで読んでくださってありがとうございます。サスペンス好きにはぜひ見て欲しい映画でした。迷っている方いらっしゃったら是非に。



※⬇️からネタバレを含む可能性があります。
途中に出てくる、壊れたコインランドリーにあった「タスケテ」の文字。結局回収されなかった気がするけど、生活保護を受けられなかった人、護られなかった者たちの心の叫びだったのだと解釈した。震災のシーンで出てくる、おかえりなさい。そんなとこで出てくるとは思わなかった。そして、犯人が着てるジャケットの色…気づいた人いるんかな…アーーーーーーーっていう感情になった(語彙力)
最後の佐藤健さんが阿部寛さんの目の前で子供を助けられなかったっていうシーン、酷すぎる。

いやーめっちゃ良かったーまじで日本のサスペンス好きだーーーーー!!!!!!
Yori

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