ゆん

護られなかった者たちへのゆんのネタバレレビュー・内容・結末

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

物語に対してマジレスするなよって印象になるかもしれませんが、この作品を通して色々と考えました。映画の内容自体の感想とは異なってしまうとは思いますが…

あの死は人のせいという風に話していましたが、人間だからこそだったのかなあと思いました。働いている側の気持ちも分かる部分はあって。忙しさで疲弊・消耗して、きっとその前にも力になれなかった人達がいて、自分の無力さを自覚したりもあったのかもしれない。環境のせいだとか仕方ないで片付けられるものではないとは思いますが、個人だけの問題ではなくてもっと大きな社会的な要因もあるよなあと…
でも観ていて、仕事増えるし断ってくれないかな〜って思ってしまうのはあるなあと反省しました。
自分のものさしで相手の気持ちや行動を軽んじて判断するのは危ないなと改めて感じました。

この作品でいう、不埒な人達がいるのも事実。酒や煙草・高額な医療費など。必死に働いていてもお金に余裕がなくて嗜好品を我慢したり、選択肢がない人だっているので、幹ちゃんのように憤慨する気持ちもとても分かります。不正に受給することは泥棒と同じだと思うし、傲慢な気持ちではなくて正しいことに遣われて欲しいっていうのは思います。

コロナ禍でもこのようなことがあるんじゃないかな〜とか、映画を観ながら物語と現実とを絡ませて色んなことを考えてしまいました。すごく難しい。
ゆん

ゆん