○あらすじ
東北震災の9年後、とあるアパートの一室で拘束されたままの遺体が見つかる...。
○感想
犯人を考えるのはそんなに難しくはない。
が、丁寧な作りで引き込まれる◎
震災で親を亡くした子に対する倍賞美津子さん演じるおばあちゃんの温かさは、じんわりと伝わってきて感動する。
また、佐藤健のキャラもよい。
何を考えてるか分からないが、たまに垣間見える感情があり際立っていた。流石。
行政と受給者、そこに板挟みになる生活保護職員。各職員の価値観はそれぞれ違っているが、絶対悪は居ないような気がして切なかった。
不正受給者の存在、震災後で疲労困憊、その中で立場上、受給規定は厳しく設けなければならない。それが職員としての責任。
中々むつかしいもの...。
現実でも相当ストレスある職業だなと、感じた。
福祉職員、受給者、両面からの心情を感じ取れたのが、現代社会の問題に対する新しい意識づけとして自分の中でできたのが良かった。