スマトラトラ

護られなかった者たちへのスマトラトラのレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
3.3
また内容思ってたのと違った(阿部ちゃん主演で、加害者家族が中傷被害を受ける話あったよね?あれかと勘違いしてた。。)
こちらは震災被災者のお話メインの生活保護受給についてでした。

やるせない思いが残るお話だったなぁ。

けど、これはこれでよかったです。
なんというか、全員演技うまかったよね?
”善人”の顔してなんとか場しのぎをする感じとか、
常に影を背負っている姿だとか、信念ある立ち姿だとか。。
最後のシーンもさ、顔に色んな思いを乗せて「ありがとう」ってお礼を言ったでしょ?あれ、演技力無い人だと言葉の意味が伝わりにくかったと思うんだよね。。

震災は色んなものを一気に崩すね。。といっても、私の所の関係が深いのは阪神淡路大震災の方だったけど。幸い、家の倒壊程度で親族知人に亡くなった人がいなかった。たくさん壊れたけど、亡くなった人もいたけど、でも、東日本大震災はさ「まだ還ってこれていない人がいる」ていうところが大きい気がする。


「生活保護を受けるのは国民の権利だ」って言葉は大きかったなぁ。
でも、その生活保護を受けることによる制約もまた厳しいってことがなんとなく分かったかも。。何年か前にもあったよね。「生活保護を受ける人が貯金していいのか?」みたいな議論。いいに決まってるでしょ。大抵物事を始めるのに初めに大きなお金がかかるんだから。貯金しないで出せるのって、一般家庭だって難しい所あるでしょ。。貯金して、自分・家族のステップアップのための資格だとか学校とかのお金にするのが悪いことだとは思わないよ。じゃないとずーっと抜け出せないもの。
でも、不正受給があるのも確かで。。生活保護課の仕事ってつらいだろうなぁ。。