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風船の靉靆のレビュー・感想・評価

風船(1956年製作の映画)
3.0
"人情"をテーマに家族、恋愛、友情を用いて綺麗に描いた作品。

金稼ぎの為の人生ではなく、自分自身がどう生きたいのかを追求する父の考え方が素敵だった。息子圭吉のつかず離れずの恋愛や怠けがちで安住している姿と対比していて、金よりも大切なものを教えてくれていた。そんな父に応えるような妹のたまちゃんも愛らしくて可愛かった。

終盤は家族の話に傾いてしまったが、真剣な恋愛では無けれど久美子の、儚げで妖艶な雰囲気が美しかった。ミキ子の欧米(欧州?)らしい洋服もお洒落で素敵。
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