たかすぎ

PIG ピッグのたかすぎのネタバレレビュー・内容・結末

PIG ピッグ(2021年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

パッケージの「俺の豚を返せ」からしてニコケイのブチギレリベンジアクションを期待しがちなんだけど…実は違うヤツ

2021年「ウィリーズ・ワンダーランド」や2014年「ジョン・ウィック」のような寡黙チートさを期待しそうなこの邦題キャッチコピーがくせ者…🫠
スリラーリベンジ?違うよね
とっても静かで寡黙で孤独な森暮らしの老人の豚探しから始まる、彼等3人の再生ヒューマン・ドラマだよね
BGMもあまり無く地味でスピードはない展開だけど、不思議と観てられるのはニコラス・ケイジだからか

パート1
土食べるニコラス・ケイジ
トリュフハンター老人とその豚の静かな生活…定期的に仕入れに来るトリュフバイヤー若いね
ブラウン毛並みの豚かわいいよ🐷

ある夜何者かに大切な豚を強奪される…
始まりは2014年「ジョン・ウィック」な展開だけど、豚はまだ生きてるから当然取り戻しに立ち上がるロブ爺さん
長年愛車点検してなさそうな音ヤバいヤバいwほら見たことか🚜
やむを得ず徒歩での出発…

豚がいなきゃ価値のないジジイ、でもなさそう
過去のアレコレや都会に知り合いもいたりするロブの素性気になるね
街に入った辺りで目力がいつものニコラス・ケイジになるよw

価値のない男ではなくて…知る人ぞ知る存在なのかなロブ
森暮らしの前は一体何してたんだ?っていう好奇心膨らむ展開◎

数分間殴られ耐久イベントで銭稼ぎ
…特に強いわけでは無いんかよ爺さん🤨
「俺の豚を…探してる」
心当たりがあるから動いてるんだろね

パート2
最初はチャラいだけかな思ってたが、割と親切なバイヤー·アミールとかなり謎多そうな孤独老人ロブとの距離が近くなる
アミール役のアレックス・ウルフは2018年「ヘレディタリー」でムロツヨシ系長男してたの記憶に強かったwけれど、今作ではムロツヨシ感薄くなってた

アミールん家の家庭事情…父親との遠い距離
裕福だけど幸せ度は微妙なんだね
ロブのフォローの仕方で元気出るかどうかは謎w

ロブの前職判明…
松ぼっくりのメニューがクソ不味そうなんだが😧食べるとこあまり無くない?w
「好きで作ってる?」
顔見知りのデレクは自分が昔クビにしたヤツだったりする

全否定ロブ爺さんのメンタル潰しが絶妙なんだw
アミールの呆然さ
やっぱりデレクも知ってたんだね、豚泥棒の事

出た❗高級車カマロ蹴飛ばし
ブチキレニコケイターンはやはり外せないw

パート3
アミールとその父親のこじれてる関係
父と息子なのに商売敵みたくなってんのヤダ
褒めて伸ばすべきところを妨害するとか大人げない

直接豚返せ言いにやって来たロブ
金でどうこう出来ると思ってるクソ親父の鼻をへし折りたくなる中盤

「いつもこうか?
彼女の死後から?」
2人もまた顔見知りの関係だったのか
暮らしぶりのこの格差…何があったんだロブ爺さんそろそろ知りたい身の上話

「木が教えてくれる」
あれっ、じゃあ豚別に探す必要ない?
つくづくロブ爺さんのネームバリューの凄さ

チキン料理とワイン、そして塩味のバゲットでもてなした日の記憶
父親が味とメニュー忘れてたら不発に終わるとこだったこの作戦🍷
想い出の料理でラスボスの血を流す代わりに涙を流させる展開が良かった◎

「お誕生日、おめでとうロブ」
帰宅後に再生した想い出のカセットテープ切ない🥲

アンハッピーエンドな気もするけれど、15年ぶりに古い知人達と再会し触れ合ったロブ爺さんの止まっていた時間は前に進んだような気がするので…
おみくじで言うところの末吉なラストかなぁ
豚さん…🥲相棒には戻って来て欲しかったな〜
たかすぎ

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