ろた

君が世界のはじまりのろたのレビュー・感想・評価

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)
3.1
オンライン試写会にて鑑賞
若いキャスト陣がよかった。
光の射し方とか、瑞々しくて美しいシーンの映像は好み。

ただ…青春の鬱屈としたものとして、様々な家庭環境や将来への不安、片思いなどのやり場のない気持ちを題材にしている群像劇だけど、あのどうしようもなく湧いてくる怒りや衝動って、都会の子なら中学時代にくるものじゃないかなと感じた。高校受験を経験した後は、自分の能力や限度がみえ、さらに努力したり諦めたり…もっと現実をわかっていた気がする。不良でもないふつーの生徒が、深夜のモールでバカ騒ぎはしないでしょ…
閉店するとはいえ、ショッピングモールがある規模の町。もっと地方とか、もっと場末感がある場所が舞台なら、伝わりやすかったのかも…
重いテーマを挟んだ様でいて深堀はせず、それぞれにいいシーンもあったのに、浅くてコンパクトにまとめられていて残念だった。

あと関西弁の女の子って可愛いなって思うけど、あまりに汚い言葉を吐いていて、前半はちょっと気分が悪かった。
私には共感も過去の感情が呼び起こされる事もなかったけれど、もっと若い世代が観たら違うのかな…
ろた

ろた