君が世界のはじまりの作品情報・感想・評価

「君が世界のはじまり」に投稿された感想・評価

あの日、あの時、あの場所。人生のきっかけって大きいようで、儚く呆気ない。
僕は初めてイギリスのロックバンド「オアシス」を聴いた瞬間を思い出した。これは僕の人生のきっかけ。
この映画が誰かのきっかけになりますように。そしてそのきっかけが誰かのきっかけになりますように。
そんな瞬間の「儚さ」を秘めた映画でした。

このレビューはネタバレを含みます

誰かを応援すること程難しい事はなくて、善意の言葉が他人の見えていない部分に深く刺さって消せない傷になる事もあるかもしれないと思うと恐ろしくて応援なんてそうそう容易く出来そうもない
誰かを応援する事は自分が善意の加害者になるかもしれない恐怖に対する覚悟と何がなんでも他者に寄り添う優しさがなければ成立すらしない
そう思うとそれを曲にして知らない人に向けて歌うブルーハーツって偉大だな

可能性の宝庫である10代のメタファーとしてのショッピングモールで遊び、はしゃぎ、他者に思いを馳せて悩み、優しさを学ぶ縁達はこの映画の最後には成長していつかは閉店することが決まっているその場を後にする
一方、南さんはその中で全てを済ませて今でも子供のまま優しさを知らずにその場で停滞している
最も無邪気でそれ故に自らや他人を傷付けやすい琴子という人物の視点からだとゆかりには「えん」としての側面と「縁」としての側面があり
同様に業平にはギョウヘイとしての側面がある
何が入っているか分からない巨大な貯蔵タンクは隣にいても何を考えているか分からない他者のメタファーになっていて
自分の見えていない部分の他者を想像していく過程を描く為の視覚的、文学的な表現とその試みがとても美しい
夜には見えてたものが日に照らされて見えなくなったり、闇の中だからこそ見えないものに想いを馳せたり、自分には感じ取れないものを感じ取ろうとする優しさがありとあらゆる方法で描写されている
誰にも追いつかれない琴子に最後には追いついて泥まみれになるシーンもまた良し
長い夜が開けて朝日が上りかけのショッピングモールから去るシーン、ブレックファストクラブ
人にやさしくしようと思える、
観た後に少し優しくなって新しい世界がのぞくような晴れ晴れとした作品でした
みいな

みいなの感想・評価

4.4
オンライン試写会にて。凄く凄く胸に響きました。なんでもない顔して生きてるけど、人は誰もが悩みを抱えてて誰にもわかってもらえない痛みだったり口にしたところで解決しないけど誰かと過ごしていく中でちゃんと答えを探してゆけるんだなっておもえました。ブルーハーツはきっとどんな人にも寄り添ってくれて励ましてくれる。少なくともわたしには必要な音楽でした。平凡な毎日は当たり前なんかじゃなくて、幸せな毎日であることいつの間にか忘れてしまっているけどたまに思い出して大切にしていきたい、ゆるくて大丈夫。なんか心が軽くなった、ほんとうにいい作品に出会えた。松本穂香さんと金子くん目当てでみたんですが主要俳優陣がほんとにいい役者さんたちばかりで見応えありました...
くるみ

くるみの感想・評価

3.7
オンライン試写会
青年期の間に思うことや、爆発しそうな想い、葛藤というものがそれぞれの登場人物で描かれていて誰しも共感できる得る部分があると思う。
わたしも誰かの「世界のはじまり」になりたいなと。
ブルーハーツの音楽はとても印象的。
がべ

がべの感想・評価

3.6
オンライン試写会にて。
田舎暮らしの高校生ならではの息苦しさや、それぞれが抱える問題や悩みを知った上で、深夜のショッピングモールの場面が印象的。子供のように遊びまくり、本音を曝け出す姿はもはや羨ましかった。ブルーハーツの音楽は窮屈な世界を救うのかもしれない。
松本穂香ちゃん見たさで試写会応募したけど、中田青渚さんが魅力的すぎて、ずっと釘付けでした…
nana

nanaの感想・評価

3.8
高校生活ってこんなにも儚くて繊細なものだったのかと改めて感じました。

劇中に流れてくる音楽がこの作品をまたちがう形で彩っていると思いました。

これこそ青春っていうのが悩みや恋愛など共にたくさん描かれていた作品でした。
Suama

Suamaの感想・評価

5.0
オンライン試写会にて鑑賞

同程度のことが繰り返し起こる日常こそ普通で
そんな日常は時に悶々としていて退屈で息苦しく、気が狂う様な気分になる
こんな時にブルーハーツで吹っ切れて息苦しさに解放され絶望が希望へと変わる
また人と人との繋がりによってそれぞれの悩みや不安も少しづつ変わっていく
痛み、傷つき…決して辛くても逃げずにちゃんとその痛み、その傷に向き合うことが大切なんだと改めて思った
また、自分と登場人物の歳が近いこともあって、共感できる部分が沢山あった
なんか個人的に元気を貰える作品だった

このレビューはネタバレを含みます

・本当の意味で優しい
・多様性という言葉を、枠を作ると監督は嫌うだろうがそれを全て受け止めるというか表現する監督だな、本当に
モールに集まるホームレスや家族、制服着てるおじさん、殺人犯、片親、父、スナックのママ
・舞台と同じどんでん返しのある展開。だがしかし言葉で納めない。言葉にした途端にカテゴライズ、ラベリングになるから。ごく当たり前のようにそこに存在させる
・主人公のエンちゃんなんかあるなと思ったらあった。
・琴子の時代きてる
・がんばれー!って言葉をあの血塗れの男の子にぶつける大胆さ
・タイトルの意味。誰にとっての誰なのか
・ワンハリだった


前に舞台挨拶で「悲惨な事件が起きたときにその加害者の人に誰かが一言でもあいさつしたり、声かけたりしたら変わったかもしれない」って涙ながらに桃ちゃん語ってるの思い出してさ。

ショッピングモールで血塗れの男の子に向かって「がんばれー!」って言ったときにももちゃんだなぁって涙止まらなくなった

ミスリード映画
レズの件、犯人
ayu

ayuの感想・評価

3.7
年頃の高校生達がそれぞれ友情だったり恋愛だったり、闇を抱えていたり…色々と盛り沢山な青春の話。
笑えるシーンと暗いシーンがあり、対照的な2つをたくさん入れ込む事により波があって面白かった。