君が世界のはじまりのねむいのネタバレレビュー・内容・結末

久しぶりにこんなド直球青春映画見た。
君が世界のはじまり。このタイトルがここまでしっくりくるとは。
金子大地くん目当てで見に行ったんですけど、業平くん役の子と琴子ちゃん役の子がすごくいい役者さんだった。あと見る前にリンダリンダリンダの脚本家の人って知った。
冒頭で純の友達が女子高生同士のカップルだったのと、業平くんと岡田への「あかん」の台詞で、縁→琴子への気持ちは説明が出来てたのでラストシーンにはとても納得がいった。ただ閉店後のショッピングモールでの業平くんとの重要なやりとりに突如出てくる岡田にびっくりした。岡田と縁いつのまにそんな仲良くなってたん？っていう。

縁にとっての世界の始まりは、自分のことをゆかりではなくえん、と呼ぶたった1人。
物語に出てくる6人はそれぞれ分かり合えない親への葛藤や、好きになってはいけない人を好きになったりして、何にもなれず、悩みもがき苦しんでるけど、一見(特に業平くんからしたら)幸せそうな家庭に身を置く縁も実は報われないどうしようもない淡い憧れに取り憑かれていて。
業平くんがお父さんを殺してしまったと思わせる構成も良かった。本当に「ここにいてくれてよかった。」と思ったもん。

それにしてもこういう青春映画を見るたびに思うけど、私は大人になってしまったのか、伊尾くんの「結局何も相手のことなんてわからない」というセリフにそうだよなと思ってしまったけど、「頑張れ」なんてこんな一言でも誰かの助けになり得るのかもしれないなと思った。
なにより純と伊尾くんのラストのキスシーンがあまりにも綺麗で、邦画史上最も綺麗なキスシーンを見てしまったと思った。ただ目を合わせるだけなのになんであんなに美しいんだろう。それだけでももう1回スクリーンで見たい。好きな青春映画でした。