このレビューはネタバレを含みます
マウゴシュカ・シュモフスカ監督の美的センスは一級品だと思います。主人公サラを演じたラフィー・キャシディの表情の捉え方にもそれが表れています。
wives(妻たち)が出てくる映画にロクな男はいないものです。偽ジーザスのような風貌のシェパードが率いるカルト宗教の話。
ただ、その監督の美意識が先行し過ぎて、シェパードがやっていることのおぞましさがあまり伝わらないのが痛し痒しでした。
どこか牧歌的な雰囲気が映画を支配していて、物語の終盤の着地が説得力をあまり持ち得ないと思いましたが、ラフィー・キャシディはこれから注目の俳優です。