ボブおじさん

リンダ リンダ リンダのボブおじさんのレビュー・感想・評価

リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)
3.7
新作「カラオケ行こ!」が好評の山下敦弘監督が文化祭で、THE BLUE HEARTSの演奏に挑む女子高生バンドの奮闘を描いた青春映画。当時の国内若手女優と韓国の個性派女優ペ・ドゥナが、絶妙のアンサンブルを披露する。

高校生活最後の文化祭の直前にボーカルが抜けバンド崩壊の危機に陥った女子高生3人(前田亜季・香椎由宇・関根史織)が、韓国人留学生ソンをボーカルに迎え入れ猛特訓を開始する。やがて、THE BLUE HEARTSのコピーに励む4人の間に、たどたどしくも絆が芽生えていく。

オフビートなユーモアとノスタルジックな情景を交えながら綴られる、甘酸っぱくてちょっと痛いが、元気がもらえる青春音楽映画だ😊

まだ売れる前の松山ケンイチや小出恵介が男子生徒役、THE BLUE HEARTSのボーカル甲本ヒロトの実の弟、甲本雅裕が教師役で出演している。

2005年の映画なのに、50代のザ・ブルーハーツファンには、どこか懐かしさを感じさせる。




〈余談ですが〉
◆本作の出演依頼を受けたぺ・ドゥナは、以前主演した「吠える犬は噛まない」のポン・ジュノ監督から山下監督に対する高い評価を聞き出演を決めたという。

◆本作の幻のキャストとして沢尻エリカと木村カエラが有名。2人ともオーディションを受けたが選ばれてはいない。もしも2人が出ていたらどんな映画になっていただろう?