終わらない歌を歌おう クソッタレの世界のため
終わらない歌を歌おう 全てのクズ共のために
終わらない歌を歌おう 僕や君や彼等のため
終わらない歌を歌おう 明日には笑えるように
いくつになっても、一蘭のラーメンは美味いし、STAR WARSは面白いし、THE BLUE HEARTSの曲は心に響く。
きっとじーさんになっても彼らの曲を聴き続けている。だって代わりが出て来ないバンドだから。
リンダリンダリンダと叫んだとしても大した変化がない青春。THE BLUE HEARTSがリンダリンダリンダを演奏すれば、青臭く励ましてくれる優しいパンクの一撃が心に突き刺さる。決して派手ではない青春をTHE BLUE HEARTSによって染められた女子たちがTHE BLUE HEARTSを表現する。
MONGOL800もスピッツもBRAHMANもそれを表現した。曲を演奏する演奏者たちにとって、演奏するまでの過程はもはや、人生であり、結果となるライブはオマケ程度なのかもしれない。人生を発表し、その結果、誰かに影響を与え、誰かの人生が始まる。
映画「リンダリンダリンダ」において、その誰かとは鑑賞者である私たちなのかもしれない。
本当にちょっと前までは日本のバンドは今どきなオシャレなバンドなんていなくて、みんな熱いヤツらばっかりだった。音楽は刺激的で、ストレートなメッセージで……。でもオシャレなバンドが出てきた最近は、女の子がロックをやることが普通になりました。人気のガールズバンドだって沢山いる。
本作品は学園祭に出場するガールズバンドの「青春」を切り取った言わばロック女子の映画。僅か3曲を演奏するために、自分たちのやりたいことのため、明日には笑えるようにと「青春」を演奏したかのような人生の1ページを、ゆる〜く描いていました。
ラストの体育館。私もあそこでリンダリンダリンダと叫んでいたい。