なむ

それは神様に言ってのなむのレビュー・感想・評価

それは神様に言って(2011年製作の映画)
3.2
以下思ったことです。
①コートジボワールに縁はありませんが、
私の知っている西アフリカでは、
ビジネスの真剣な話の最中でも、
「今日売り上げが悪かったのは神様に対する敬意が足りなかったから」とか「今日あった悪いことは呪いだと思うよ」とか聞こえてきます。
貧困が原因で学びの場所が学校ではなく教会だということも存在するせいか、安易に神頼みする姿勢が身についている人が一定数いると思います。(とてつもない間違えた考えだったらごめんなさい。)
きっと、この映画の舞台もそのような土地で、主人公もそのような考えをもとに生活しているのであろうと思いました。

②「それは神様に言って」というタイトルですが、他力本願だと感じる言葉にも思われます。
(多分ですが、超直訳すると「神よ答えて!!!」みたいなタイトルかな?)
しかし、①のような背景だけでこのタイトルに至ってないなと思いました。

実際に求めているのは、神の返答ではなく、安心できる生活の中で、子どもと暮らすことです。
仕事も、単発日雇いのような内容で未来がありません。
誰も頼ることのできない実情・見えない未来の辛さを痛感させられました。

色調もずっと暗めで、アップも多めだった気がするので、主人公の圧迫された精神が前に出ていたと思います。
正直、17分間であることに救われた気がしてしまったことにも胸が痛くなりました。

③コロナ ウイルスが流行しているため、他人事ではない話だと思います。これから、日本でも見えない存在を強く感じようとする人・余裕がないため現実的な判断が鈍くなる人が増加するでしょう。今だからこそ、遠い国の話を身近に感じることができたように思えます。

この感想を書くのが途中からダルくなってしまいましたが、今見て良かったです。映画の内部についてほとんど触れていなくてごめんなさい。
なむ

なむ