ドラマチックな男女の出逢いを描いたハートフルなラブロマンス。
シカゴに住む建築家のサムは妻を癌で亡くし、抜け殻の毎日を過ごしている。その後息子のジョナとシアトルに引っ越すも様子は変わらず。そんな父親の姿を見たジョナがラジオの相談番組に電話をし、それがきっかけでサムの亡き妻への思いが全米にラジオを通じて流れる。
妻を一途に思う素敵なやもめは「シアトルの眠れぬ男性」として一躍有名に。そしてそのラジオを聞いたボルティモアに住むアニーはその見ず知らずも「シアトルの眠れぬ男性」に恋をしてしまう。
メグ・ライアンが穿く少し緩めのストーンウォッシュのジーンズが時代を感じさせるように、ベタな展開の少し古くさい作風ですが、何となく応援したくなるような2人がとても微笑ましいです。
個人的に恋のキューピット役でもある息子のジョナが可愛すぎます。2人の出逢いを全力で願い、手紙を書いたり、まだ幼いのに一人で飛行機に乗って、タクシーを使い、待ち合わせ場所のエンパイア・ステート・ビルまで行くなど諸々涙ぐましいです。しかも彼の着ているオーバーサイズのブルゾンが全体のシルエットに丸みを持たせ可愛さを引き立ててます。
白々しすぎる最後の出逢い方も嫌いじゃないです。
本作に度々登場し、ヒントを得たと言われている『めぐり逢い』も観てみたくなりました。