しらすごはん

マグノリアのしらすごはんのレビュー・感想・評価

マグノリア(1999年製作の映画)
4.0

ポール・トーマス・アンダーソン監督作品の中では1番好き。

独特の演出や映像が素晴らしかった。

ラストがインパクト大。

これに似た現象は世界各地で起こっていたとのこと。

しかも、科学的に説明できない由。

1901年、アメリカのミネアポリスでも同様の事件があったといいます。

〔中野京子著『中野京子の西洋奇譚』中公新書ラクレより〕

各シーンとシンクロするエイミー・マンの楽曲も気に入りました(サントラCDを買って帰りました)。

エイミー・マンのこの映画に対する貢献は本当に大きいと思います。


ロサンゼルスが舞台。

クイズ天才少年、人気司会者、癌におかされた大物プロデューサー、夫の死が受け入れられない若妻、自己啓発セミナー講師、おっちょこちょいな警官、コカイン中毒の女、若い男に恋する中年男らの群像劇です。

9人の主要登場人物は、皆それぞれ、孤独や苦悩、後悔の念を抱えながら生きています。

運命の糸が絡み合うように、彼らの物語が交錯していきます。

そして、解きほぐせないほどストーリーがこんがらかったとき、怪雨のシーンを迎えます。

皆の苦しみ解消されないけど、どこかにすっ飛ばしてくれるようなラストシークエンスでした。
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