きのはる

恋する寄生虫のきのはるのネタバレレビュー・内容・結末

恋する寄生虫(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

原作の静謐さが完全に失われています。美しい冬の風景以外は「過剰」って感じですね。
とりわけBGMが過剰です。意味深なことを言ってるシーンではサスペンス風のBGMが流れ、視線恐怖症を打ち明けるシーンや告白のシーンでは感動的なBGMが流れます。正直邪魔だと思いました。
説明もやや過多だった気がします。ヒロインが冒頭で「私は視線恐怖症……」とモノローグで全部説明します。(その説明のシーンでもまた通行人の目が不気味な感じになったりとコミカル風な過剰演出が見られます。)主人公に打ち明ける時に説明すればよかったと思います。
それとヒロインと主人公を引き合わせた謎の男は「和泉」という名前なのですが、和泉は主人公に名乗っていたでしょうか。私が見逃していただけかもしれませんが、名乗っていないのに後のシーンでヒロインが「和泉さんが……」と話していて主人公が誰何しなかったのには違和感がありました。勿論私達観客の見ていないところで名乗っていたのでしょう。電話番号も交換していたみたいですし。
ツッコミどころは多々あります。全部書くとキリがありません。
だけど映像は美しく、ヒロインも美しかったので星三つつけます。
最後になりますが個人的には心中エンドを見たかったです!
きのはる

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