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キャデラックレコード 〜音楽でアメリカを変えた人々の物語〜のhisaukのレビュー・感想・評価

3.7
1947年、ナイトクラブを経営するレナード・チェスは「チェスレコード」を立ち上げる。
マディ・ウォーターというブルースマンに出会い急成長していく。

「最初に女が下着をステージに投げ入れたのは、ブルースっていう音楽だった。
白人の女が投げ始めたとき、ロックンロールという名に変わった」
         ウィリー・ディクソン


事実を基にした作品。

レナードが人種を超えてブルースを世に広めた。
人種差別が濃い時代に凄い話だと思う。
そして名だたる素晴らしいアーティスを世に送り出した。

チャック・ベリー、ハウリン・ウルフなどなど。
ハウリン・ウルフ役の人、声がめちゃくちゃ本人に似てる。

そしてマディに憧れる若きローリング・ストーンズの姿など。

チャック・ベリーとビーチボーイズの「サーフィンU・S・A」の盗作問題なども出てくる。

またミュージシャンあるあるの私生活はかなりの女好きだったり。
マディの奥さんがなんとも健気で、アメリカ人でこんな女性がいるんだと驚く。

マディを中心に話は進んでいくが、相棒のようになるリトル・ウォーターがドラッグと酒に溺れていく姿が切ない。

後半はビヨンセ演じるエタ・ジェイムスが中心となる。

「ドリームガールズ」の時のビヨンセはピンとこなかったが、この映画では良かった。
と、思ったら制作総指揮をやってた。

衰退していくチェスレコードとレナードの結末がちょっと悲しかった。

ダーネル・マーティン監督作品
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