1947年、ナイトクラブを経営するレナード・チェスは「チェスレコード」を立ち上げる。
マディ・ウォーターというブルースマンに出会い急成長していく。
「最初に女が下着をステージに投げ入れたのは、ブルースっていう音楽だった。
白人の女が投げ始めたとき、ロックンロールという名に変わった」
ウィリー・ディクソン
事実を基にした作品。
レナードが人種を超えてブルースを世に広めた。
人種差別が濃い時代に凄い話だと思う。
そして名だたる素晴らしいアーティスを世に送り出した。
チャック・ベリー、ハウリン・ウルフなどなど。
ハウリン・ウルフ役の人、声がめちゃくちゃ本人に似てる。
そしてマディに憧れる若きローリング・ストーンズの姿など。
チャック・ベリーとビーチボーイズの「サーフィンU・S・A」の盗作問題なども出てくる。
またミュージシャンあるあるの私生活はかなりの女好きだったり。
マディの奥さんがなんとも健気で、アメリカ人でこんな女性がいるんだと驚く。
マディを中心に話は進んでいくが、相棒のようになるリトル・ウォーターがドラッグと酒に溺れていく姿が切ない。
後半はビヨンセ演じるエタ・ジェイムスが中心となる。
「ドリームガールズ」の時のビヨンセはピンとこなかったが、この映画では良かった。
と、思ったら制作総指揮をやってた。
衰退していくチェスレコードとレナードの結末がちょっと悲しかった。
ダーネル・マーティン監督作品