スズキコウイチ

キャデラックレコード 〜音楽でアメリカを変えた人々の物語〜のスズキコウイチのレビュー・感想・評価

4.2
良い映画だ。
ブルース、それとロックンロールの根っこの部分に多大なるリスペクトを送りながら、40.50'sの黒人にまつわる歴史、文化や人種問題について描いている。

マディ・ウォーターズ、リトル・ウォーター、チャック・ベリー、ハウリン・ウルフを世に送り込んだレナード・チェスの功績は非常に素晴らしい。
当時のミュージシャンたち無しで、今の音楽も自分が好きな音楽も成り立つことはありえない。音楽をやる身としてこうしたルーツミュージックにきちんと敬意を払うべきだと痛感した。

各々の演技も素晴らしく、印象的なのはハウリン・ウルフの威圧感とオーラ、エタ演じるビヨンセの熱唱シーンなど枚挙に暇がない!