ゲオルギー・ダネリアの『私はモスクワを歩く』を想起しながら観ていた。ラスト前までは。
作られた場所は全然違うけど、ほぼ同時期に作られていて、どちらもヌーヴェル・ヴァーグの青春映画のようなみずみずしさがあって、面白い。
最後まさかそうなるとは。予測できなかった。というのはつまり、ちょっと説明不足で唐突に思えるってことだが。236分くらいかけないと、この心理を観客に納得させるのは難しいな。
ペドロ・コスタのデビュー作『血』に直接影響を与えていそうな作品。
【一番好きなシーン】
険悪になってしまった後、半地下の靴屋から働く彼女を見ているカット。
仕事もプライベートも何もかもが上手くいかないああいう時期ってあるよね、あるある、と主人公に共感した終盤。そこまでは共感できたが…。