爆裂BOX

エアポート'08の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

エアポート'08(2007年製作の映画)
2.7
コロンビア発アトランタ直行便が離陸するが、乗客の一人が突然苦しみだし倒れ、彼の体からは無数のアリが!偶然居合わせた女性昆虫学者キャリーが調べると、それは猛毒を持つ弾丸アリだった…というストーリー。
アルバトロスが放つなんちゃって「エアポート」シリーズの一作です。ジャケットの粗筋だと燃料漏れや計器の故障などのトラブルが起きる普通のフライトパニックっぽいですが、実は変異して強力になった弾丸アリの群れが旅客機内に現れるアニマルパニック系の作品です。ジャケットだと旅客機VS軍隊っぽいですけど、軍隊は最後に登場するだけで戦いません。
主人公の昆虫学者の女性キャリーと反抗的なその娘、イケメンの航空保安官や赤ちゃん連れの女性二人などの主なキャラを空港内でザット紹介していく流れなどは割とスマートだなと思いましたし、アリが登場するのも割合早かったですね。
アリが人体から這い出してくるシーンや機内の床や天井這い回るシーンは気持ち悪くてゾッとさせられましたね。ただ、最初の犠牲者から這い出した後はすぐに貨物室に隠れて思ったよりも全然暴れてくれません。猛毒を持つといってもアリなので犠牲者も二人だけなのでアリが暴れないのもあって緊迫感もないですね。機長が頭上から降り注ぐアリに襲われた時は死ぬか重傷負って操縦士交代展開かと思いましたが、負傷したけどそのまま最後まで操縦続けたのは意外でした。
若い夫婦のずっと文句ばっかり言ってる夫や酔っ払いでずっと「酒くれ酒くれ」いってる大学生などウザキャラが本当にウザくてしかも結構引っ張るので結構ストレス溜まる人はいそうですね。結婚控えたCAや赤ちゃん連れの女性二人はもっとスポット当たって活躍するかと思ったけどそんな事もなかったな。
主人公の母娘が美人なのも良かったですね。最初喧嘩ばかりしてたけど、どんどん仲良くなっていく所も良かった。娘ちゃんは主人公に結構恋愛事のアドバイスしたり、グイグイ行く所も面白かったですね。航空保安官役のアントニオ・サバトjrもイケメンでした。貨物室で主人公とキスしそうになった所で現れるアリさんたちの空気の読めなさも笑った。
燃料漏れや計器類のトラブルもアリが噛んだことが原因ですが、その設定盛り込んだ割にはこちらもあんまり緊迫感感じなかったな。後、猛毒持つ危険なアリがいっぱいとはいえ、各国が着陸拒否するのもツッコミ所ですね。
最後無理やり爆破オチにもっていったところは笑っちゃいました。
ちょっと真面目に作りすぎてる感はありましたね。「スネーク・フライト」や「デッド・フライト」みたいにどうせならやりたい放題無茶苦茶やっても良かったかも。暇潰しにはなると思います。