あにお

未来娼館ネザーワールドのあにおのレビュー・感想・評価

未来娼館ネザーワールド(1992年製作の映画)
2.6
ボン・ジョヴィのキーボーディスト、デヴィッド・ブライアンが音楽を手掛けている(というのがなければ絶対に観なかった、というか存在自体知りようがない)。本人もちゃっかり出演してるのでボン・ジョヴィファンは要チェック。

ざっくり言うとザ・B級ホラーなのだけど、若干おどろおどろしいだけで微塵も怖くないし、エロチック・ホラーという触れ込みの割に微塵もエロくない。わずかなギャグ要素はあるが全く笑えない。ストーリーはぐだぐだな上になんかちょっとよく分かんない。
序盤にフォード・エドセルなんて迷車をわざわざ登場させた上に「EDSEL」のロゴの大写しを入れるあたり、この車が“グリルが女性器に似ている”と揶揄された伝説と掛けて、この映画がエロチックですよと言いたいのか、はたまたこの車が商業的に大失敗した歴史から、この映画も駄作ですよという自虐ネタの意味なのか。

ただ、挿入曲&エンディング曲「Netherworld Waltz」は珠玉の名曲。世の中で一番好きな曲かもしれない。この曲のためだけに観る価値がある…と言いたいけど、それならデヴィッド・ブライアンのピアノソロアルバム『On A Full Moon... 』を聴いた方が幸せになれる。控えめに言って最高のピアノアルバムの一枚。
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