なんという怪作！近年映画館で観た新作の中では、自分的にはNo1かも。
EL-Pのシンセ音をバックに画面に映るのは、病魔に蝕まれ狂気に取り憑かれて、妄想の海を独り漂う哀れな男の姿。これは過去の罪に下された罰なのか？
浮世離れしたカポネの精神世界、現実を生きる彼の周囲の人々…彼を愛し続け支え続けようとする家族や仲間の姿が、強い絆が、なんとも哀しかった。
トム・ハーディは期待以上の凄まじい演技！唸り声をあげ涎を垂らし、眼の光と奥行きさえも操り場を支配する。
もしかしたらトムハ本当におかしくなってんじゃない？大丈夫!?と心配になったほど。もちろんそんな訳なくて、オフショは和やかで安心しました。
脇を固める俳優陣も負けず劣らずの存在感を発揮、特にMディロンの不気味さがいい。彼らが渾然一体となり、独特の浮遊感ある世界観を表現。
とにかく、予告から想像していたより全てが何倍も良かった！！ 円盤出たらソッコーGETする予定です。
