名前だけは知っているあの大物ギャングの晩年を描くドラマ。
もはや老害でしかない……と思いきや、何とこの時48歳! 病気の影響なのか、もうヨボヨボのボロボロじゃないか。
いや、そもそも、なぜこの部分を切り取って映画化したのか。あのアル・カポネも病気になるとこんなんなっちゃうんだよーとでも言いたいのか。ただみじめで醜態をさらすだけのおもらし男の奇行を延々と綴る、何を伝えたいのかわからない作品。後半の彼なんて、もうゾンビだよ。
途中から現実か幻覚か分かりにくくなるのもマイナス要素。熱演しているトム・ハーディがただただ不憫でならない。
重要人物かと思っていたカイル・マクラクラン演じる医者も、いつの間にか姿を見せなくなってたし。
以下ネタバレ含みます。
個人的に一番理解不能だったのはマット・ディロン演じるジョニーの存在。
彼はどうやらアル・カポネの古くからの友人で、、アル・カポネの妻であるメエから電話をもらい、アル・カポネに会いに行くのだが、後半で彼はアル・カポネの幻覚だったみたいな演出がある。
え? ジョニーが幻覚だったとしたら、ジョニーがメエと電話で会話していたあのシーンは何なの??? 映画鑑賞者に対してのミスリード演出? だとしたら反則だろう。