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ステップのnobuseのレビュー・感想・評価

ステップ(2014年製作の映画)
3.0
冒頭のピナ・バウシュの言葉がすべて!

人間社会では、「言語的なもの」(映画内では=セリフ)がコミュニケーションの大半を支配しているが、この作品の世界では、それが「ダンス」に置き換えられている。
普段想像もしなかった、仮説としての世界の、一つの在り方を見せてくれた。
商業映画界を支配している物語至上主義への反発、とも取れるかもしれない。と言ったら、良く考えすぎだろうか。

ただ、コンセプトは好きだけど、それだけで出来上がっている気がして、もう少しダンスを魅力的に魅せる演出をしてほしかったな、と思った。時間の割に、要素が多いのかも。
ダンスが死ぬほど好きな女性の一生涯を見せたいのか、身体表現でのコミュニケーションを表したいのか、ちょっとぶれてる気がした。

主人公の、いくつになっても懲りない感じは好き。
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