acott

喜びも悲しみも幾歳月のacottのレビュー・感想・評価

喜びも悲しみも幾歳月(1957年製作の映画)
4.5
灯台守夫婦の悲喜交々を30年という長いスパンで描いた大作。赴任先は転々と変わり、しかも灯台があるところと言えば島や土地の外れで、関わる人も限られる過酷な生活。それでも夫婦手を取り合って乗り越えていく。湿っぽい話の連続かと想像してたけど、ユーモアがあって全然飽きずに3時間観られた。
出産シーンの「あなた!10月号!10月号!」てとこと、夫役の佐田啓二が嬉しいことあると「わーっ!!」て飛び出していくとこ面白い。
オープニングの灯台守の歌と、灯台ライトをアップで映した映像の美しさが素晴らしい。
木下監督の映像って画角が広いというか、山並みや広い海の絵が印象的で、それと比べると小津監督の室内シーンが息が詰まるような感じもするなーと思ったりした。
acott

acott