喜びも悲しみも幾歳月の作品情報・感想・評価

「喜びも悲しみも幾歳月」に投稿された感想・評価

灯台守(とうだいもり)の夫と
連れ添う妻の半生を描いた、1957年の作品。

灯台は遠くまで見通せるが、
すぐ真下は照らすことができない。
その真下で行われている日常に
スポットライトを当てたところが面白い。

戦前、戦中、戦後と物語は進むが、
焦点はあくまで夫婦や家族の出来事として展開するのがいい。
目線が低いんだ。

佐田啓二が高峰秀子に「バカ」という言葉を使うのを
ためらっていた、と独白する場面が特に印象に残った。

これは「何でも言い合える関係」がいいわけではなくて、
『親しき仲にも礼儀あり』という言葉もあるように、
最低限の思いやりがなければ関係は破綻してしまう、
ということを伝えてくれる。

高峰秀子は「はじめてバカと言ってくれた」と喜ぶ。
やっと距離を縮めることができた、と認識したわけだ。

途中のシーンで、
フィルムが傷んでいた部分があったのが残念だった。
デジタルで修復できないものか。
夫婦の絆と親子の絆がひしひしと、伝わる素晴らしい作品でした✨ラストが泣けるんだよな~😢
しみ

しみの感想・評価

5.0
昔の夫婦は健気で、真っ直ぐでとても絆が強い。日本全国のさまざまな僻地にある灯台に転勤となる灯台守とその家族の喜びと悲しみ。
病む時も健やかな時も思いやりあって添い遂げる…なんて婚姻が可能だった時代はとうに過ぎ去ってもはやイメージするのも難しく、そんな今なればこそ価値を増してしまっている映画。愛とかいうものは要は深い絆のことで、絆を育むのは要は二人の日々の仕事で、多分この映画がつくられた頃でも灯台守って仕事は家族の絆を描くのにぴったりだったんだろう。年収基準の婚活女子はこんな仕事の相手絶対選ばないだろうけど、まあこの映画のラストのような場面も絶対迎えられますまい、とか暴言吐いてみる自分だって迎えられない…。不穏な時代を背景に転々する家族の年代記ってことで『旅芸人の記録』を思い出したりもする。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.0
2015/6/12鑑賞(鑑賞メーターより転載)
「或る灯台守の一生」とでも言うべきだろうか、北から南まで全国各地の灯台を転々と渡り歩きながら、夫婦で歳を重ねさまざまな悲喜を共有してきた夫婦の物語。まあ灯台自体がは比較的辺鄙な場所にあり風も波も強いから、必然的に苦労話が中心になるのは目に見えてはいるが、それにしても結婚・戦争・子供の成長と悲劇など朝ドラ6か月分が2時間半に凝縮されて次々と人生の波がやってくる。その中を漂う船のように終始一貫している夫婦の愛と信頼関係を、佐田啓二と高峰秀子という静かな役をやらせたら殊の外上手な2人が演じているのもよい。
haru

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3.8
灯台に日本家屋、 建物が素敵。
フィルムいいなぁ…

木下恵介③
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.7
灯台守から見た戦争ってのが結構新鮮だった。長いけどラストシーンがすごくいいなぁ。ここだけで今までの不満とかいろんなこと全部どうでもいいやって思える
シスコ

シスコの感想・評価

4.0
1976年2月
丸の内東映にて鑑賞。

日本映画名作祭の上映。
市川昆監督作品あにいもうと
と二本立て。
これもその当時映画鑑賞選択の助言を
くれた人がこの二本とチョイスしてくれて観に出掛けた。
こういった古典的名作をスクリ-ンで
観れる機会があったことに感謝したい。

木下恵介監督作品の誠実な、かつ丹念な画面づくりの特長が、全編から滲みでていた作品。

灯台守の歌とともにいつまでも記憶に
残る名作日本映画だ。
takato

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3.8
「二十四の瞳」と同じく、戦争前後の一般の人々っを描いたいかにも松竹的な作品。薄味だが、細々でも滔々と続く川のように酸いも甘いも嚙分けた作品。ちっぽけな市民の物語でも、悲しみと嬉しみの掛け替えのないドラマがある。

 それにしても「この世界~」を見てても思ったことだが、恋愛結婚、恋愛ロマン主義は必ずしも正しくないという感じをうけた。恋愛競争主義だと、当然こぼれ落ちる人が無数にいるし、結婚してから恋愛が始まる夫婦も素敵ではないか。恋愛で結婚してみても、長続きするかどうかというと別問題である。それを決めるのは、お互いの誠実さや責任感や義務感といった要素かもしれない。
木下作品2作目鑑賞。
これは子育ても終えた親世代以上が自分の人生を振り返るための映画。

辺ぴな場所を転々とする灯台の番の仕事に就く夫婦の話。

高峰さんはメイクが違えば意外にシンプルなお顔。
でもこの時代の俳優は鼻で選ばれてるのかと思うほどにみんなお鼻が高い。

チェンジマークがデカすぎる。

補足☆

えー!この人が中井貴一のお父さんとは!!似てない!!
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