喜びも悲しみも幾歳月の作品情報・感想・評価

「喜びも悲しみも幾歳月」に投稿された感想・評価


フォローさせていただいている方からおススメされ鑑賞。彼女はこの作品がキッカケで旧作邦画にハマる事になったというお話を以前に伺っており期待特大でした。やはり期待通りの素晴らしいものでした。木下監督さまの作品にはお気に入りが多いけれど今作もまた好きな作品の仲間入りとなりました。
主演のご夫婦役である佐田啓二さまと高峰秀子さまは、お2人以外に有り得ないと言えるハマり役。舞台は国内の北から南までの10以上の地域。場所は変われど全てが灯台のある岬、島ばかりでロングショットが多く、どの地方の灯台の光景も時代や季節が移り変わってゆき、全く違う表情だった。まるで灯台に衣装があるかのよう(印象深かったのは戦時下のカモフラコス)。
主人公一家、とりわけ夫婦の、結婚〜老い迄の25年間が描かれていた。こちらは夫婦だけど野村監督の「女の一生」でも、主人公が結婚〜お婆ちゃんになるまでの一人の女性の物語で、丹念な老けメイクと老け役な点も含めて共通項が多かったので思い出された。
過酷な灯台守という職業と、そして同じくらいの過酷な生活を強いられる妻と子供たち。転勤ばかりで日本中を渡り歩かねばならなく、その場所の殆どが、灯台がぽつんと立っているだけの何もない所。TVなんてないし人もいないし気も狂わんばかり。実際、気が狂った者もいた。子供たちも友達のいない地で無口、勉強にも支障を来すしで、良い面など何もなかった。それでもひたすらじっと我慢して日々の生活をおくらねばならない。沿岸の変わりやすい天候、時には雪深い土地、互いに罵り合う事もあったり… そんなこんなで年月は過ぎて行くのでした。涙する場面が幾度もありました。
節目ごとに流れる、タイトルと同名のテーマ曲が染みました(木下監督さまの弟である木下忠司さま作詞・曲)。
終盤にはすっかり白髪の増えた夫婦と成長した子供の姿がありましたが、こんな風に白髪頭になるまで生きられなかった啓二さまを思うと、物語とはまた別の涙がこみ上げてきちゃいました。
灯台守の大変さがわかる。
でも、なんとなく憧れる感じもある。

海辺に住んでみたい。
でも、実際にこうして暮らしたら、それはそれは過酷であろう。

転勤がめちゃくちゃ多くて、移動手段が昔のアレで。

でもでも、たぶん映像でぼーっと見ているから昭和のこの世界が幸せな様に見えるのだろうな。

後半、娘さんと東京で合うシーンは、なんとなく懐かしい感じでした。(やっと私産まれたくらいなのかな。)

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TVKで何作か高峰秀子さん続きでオンエア。
美しい。
そして、この従順で働き者な感じは、日本男性の憧れなのでしょうね。

昔の映画は、台詞が聞き取りにくい。早口でペラペラまくし立てる。
昔の俳優さんの方が、キチンと訓練されてるかと思っていたが、滑舌が悪い。
それとも音響技術がただ悪かっただけ?
このくらいの時代だと既に映画俳優は顔だけで、ろくに勉強してないのかな?
監督に言われたまま手順をただやってる様な芝居も目につく。
ザ・不自然。
人によりますけどね。
灯台守を生業とする夫婦の、結婚後から子供を巣立たせるまでの半生を丁寧に描く。
主題歌は超有名なあの曲です!
日本のいろんな灯台に赴任するので、僻地とか孤島とかでの暮らし。厳しい自然と人情。戦時中は灯台が攻撃対象になって殉職者もたくさん出たり。雄大な海景色と灯台の空撮もあってダイナミック。

まあでもね、この夫婦は協力体制が出来てて支え合ってるし、子供達も素直な良い子だし、まあ良かったよ。それより冒頭とラストに出てきた「藤井さん」ね、しょうもない男と結婚して、絶対彼女の方が苦労してるよ!彼女の人生の方が気になるよ!
先月30日に102才で亡くなられた作曲家の木下忠司氏は、木下恵介監督の実弟であり、お兄さんが監督作品の音楽をほとんど担当していた。

※ちなみに「破れ太鼓」では作曲家志望の次男役でも出演。

テレビ「水戸黄門」の「ああ人生に涙あり」も有名だけど、やはり一番の代表作はこの作品の主題歌だと思う。

「俺ら岬の~灯台守は~♪妻と二人で~♪」

はい、東京大学の応援歌ですネ……というのは置いといて。

「喜びも悲しみも幾歳月」は木下恵介監督も代表作のひとつであり、昭和7年から32年までの四半世紀の間、ある灯台守の夫婦の数奇な人生を描いている。

主演は佐田啓二(中井貴一パパ)と高峰秀子。

三浦半島の観音崎灯台を皮切りに、石狩、伊豆大島、豊後水道、五島列島、佐渡島、御前崎、志摩、瀬戸内海……と日本各地の灯台を辞令があるたびに渡り歩く夫婦。

「この世界の片隅に」同様、市井の人びとがひた向きに(そして、つらいことがあっても前を向いて)生きる姿って純粋に胸を打つ。

戦前から戦中戦後を通して、本作の主人公たちは日本各地を転々としながら二人の子供を育てていく。その途中には様々な人たちとの出会いや悲しい別れを経験していく。

息子を事故で亡くし気がおかしくなった奥さん、病院に連れていく途中に奥さんが息を引き取ってしまったご主人、戦争で兄を失った若者、折角結婚した相手がひどい酒飲みで外に子どもまで作らされていた女性など、彼らの周囲には順風満帆に過ごした人はほとんどいない。

そして、主人公夫婦にもやがて悲しい出来事が起こるんだけど、それも乗り越えて二人は前に進む。

またこの映画は、その人びとが生活する四季折々の日本の風景が美しい。

本邦初カラー映画は同じ木下監督の「カルメン故郷に帰る」だけど、「カルメン~」の頃から比べると格段に自然の色に近くなった感じがする。

ちなみに撮影の楠田浩之氏は木下兄弟の妹さんのご主人で、ホント木下監督は身内大好きだったんだなぁ……。

未見の方はこの景色だけでもぜひ観てほしいです!

■映画DATA==========================
監督:木下惠介
脚本:木下惠介
音楽:木下忠司
撮影:楠田浩之
公開:1957年10月1日(日)
市井の人々の生活を丁寧に描く。灯台は隔離され、外部の出来事は抽象化される。
『永遠の人』や『山河あり』や『二十四の瞳』のような大傑作を作り上げたかと思えば、『笛吹川』や『楢山節考』や『野菊のような君なりき』などの様な実験的な映画も作る木下恵介監督にしては、この映画、オーソドックスな作品である。
しかし、如何せん「第一部」と「第二部」合わせて一本の映画として2時間40分は長尺すぎる。
戦争シーンを入れずに戦前~戦後をテンポ良く描いていくのだが、如何せんエピソードが多くて盛りだくさんなので、長めの映画となっている。


★「第一部」は、昭和7年の観音崎の灯台から。
 鎌倉に住んでいたことあり、この観音崎は何度も行った好きな灯台である。観音崎→北海道(小樽あたり)→女島という九州の西へと転勤が多い灯台守という仕事。そんな中、時代は盧溝橋から大戦勃発、降伏。戦後の自転車シーンは「おいおい、3人乗りかいな」(笑)

★「第二部」は、女島から佐渡へ転勤。そこで今度は第二次世界大戦が勃発。昭和20年には御前崎へ。戦争色濃くなる。 ここで、灯台を狙う空襲シーンは「空撮で迫力あり」、灯台守の殉職が続く。終戦後の昭和25年には伊勢へ。昭和29年には瀬戸内海の島の灯台へと、なんと転勤の多い仕事であろう。息子が不良に刺されて…
昭和30年は、御前崎へ。ここではじめて都会が映って、東京の大学へ行った娘と会う。そして……
という感じで物語が展開する。

かなり省略して記載しても、このくらいの年月を描いているのだから、長尺もやや仕方ないかなぁ~とも思ったりする。

この映画では、主題歌が物凄く印象的であった。
灯台守(とうだいもり)の夫と
連れ添う妻の半生を描いた、1957年の作品。

灯台は遠くまで見通せるが、
すぐ真下は照らすことができない。
その真下で行われている日常に
スポットライトを当てたところが面白い。

戦前、戦中、戦後と物語は進むが、
焦点はあくまで夫婦や家族の出来事として展開するのがいい。
目線が低いんだ。

佐田啓二が高峰秀子に「バカ」という言葉を使うのを
ためらっていた、と独白する場面が特に印象に残った。

これは「何でも言い合える関係」がいいわけではなくて、
『親しき仲にも礼儀あり』という言葉もあるように、
最低限の思いやりがなければ関係は破綻してしまう、
ということを伝えてくれる。

高峰秀子は「はじめてバカと言ってくれた」と喜ぶ。
やっと距離を縮めることができた、と認識したわけだ。

途中のシーンで、
フィルムが傷んでいた部分があったのが残念だった。
デジタルで修復できないものか。
独り言

独り言の感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ある夫婦の幾年月。二十四の瞳のように記録映画のような実験的な作品で、これぞやはり木下惠介の多才さか。
灯台守りの唄が残る。
本当に人の心を動かす天才、まんまと息子の死には涙した。
夫婦の絆と親子の絆がひしひしと、伝わる素晴らしい作品でした✨ラストが泣けるんだよな~😢


おいら~岬の~🎵
しみ

しみの感想・評価

5.0
昔の夫婦は健気で、真っ直ぐでとても絆が強い。日本全国のさまざまな僻地にある灯台に転勤となる灯台守とその家族の喜びと悲しみ。
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