阪本嘉一好子

Barefoot(原題)の阪本嘉一好子のレビュー・感想・評価

Barefoot(原題)(2011年製作の映画)
4.6
サッカーはボール一つでできるスポーツで、貧富の差関わらず、あちらこちらの国や地域で有名になっているスポーツの一つだ。そうはいえ、やっぱりボールをかうなら食品を買いたいし、その時間稼がなければならない。やはり誰でもできるスポーツかどうかわからない。
ましてや、公式な試合に出るなんて(ストリートフットボールトーナメント)夢の話である。(現在はホームレス ワールド カップという団体に属しているようだーこれは、ホームレスになると、社会と断絶してしまうので、この悪循環を防ぐために立ち上げた団体。日本のチームは『野武士』というチームらしい)

私はサッカーのルールも知らなく、試合の実況を追ってよく理解するこことができない。それだから、サッカーについてのコメントはできないが、世界でのチャンピョンになるまでの主役ハミードの夢、目的追求型の信念の強さや倫理的な行いはよくわかる。それも、コーチと二人三脚だ。この映画は演技の未熟さがあるが、メルボルンでの世界チャンピョンの映像は本物のようだ。https://www.youtube.com/watch?v=5cUtbVAAQuQ

アフガニスタンのこの映画『Barefoot 』を通じて人の生き方、信念、援助をする人される人、許すもの許されるもの、それに、アラーの神に畏敬の念を持つことが小さい頃から植え付けられているアフガン教育、でも、その中で生まれるいじめや貴賎。貧富の差の中で起こる差別。

私の観察によるが、褒めることより叱って育てようとする教育でもあり、他の生徒の前で、叱る教育である。(ダリ語の先生がハミードの服装を汚いと公言するシーン)家族の中で、典型的な男の役割の重さはあるが、ハミードは両親が小さい頃他界した(カブールに落とされた爆弾)から、モスリム をベースにした心の優しい祖母に救われ、自分の道を全うできたと思う。