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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからのTKCのレビュー・感想・評価

4.5
我々が愛と呼んでいるものについていろんなカタチを見せてくれた気がする。話の構成が素晴らしく、2時間で多感な時期のあらゆる感情を呼び起こさせた。

初めは字幕を追うのが大変なくらいの文章の応酬でついていけなくなりそうになったけど、随所に登場する偉人の言葉がこの映画をまた面白くしていたところもあると思う。

初めはお金が必要で手伝い始めたラブレターの代筆だけど、エリーがポールのためを思っていたことは間違いないだろうし、その中でエリーが街唯一の理解者としてアスターのことを好きになってしまうのも当然な気もする。

一方ポールのアスターへのまっすぐさとか、エリーの真摯さに惹かれてしまうところも、ポールぅ…!となって、憎めない。

好きな人から認めてもらう努力、表面的ではない共感、相手を想っての行動…

哲学がわかっても、生身の人間の愛はてんでややこしくて。
絵文字だって文化になりうる。

ギターを渡すシーンとポールの最後のランは忘れられない…

いい映画であればあるほど、ひとつのサブスクだけでしか見れないってのはあまりに勿体無い気がするなぁ…
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