だれかさん11

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからのだれかさん11のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

理想の自分、現実の自分。この差に折り合いをつける為に何をするか。
主要キャラ達はそれぞれ奮闘するんだけど、その様子が痛快で健気で美しい。
セリフや表情などで丁寧に描かれていて、
字幕、吹き替えとおかわりしてしまった。笑

理想の自分、現実の自分。これは、この映画のテーマというかメッセージの一つでもあると思うんだけど、このセリフをわりと冒頭で、主人公達とは相反する位置づけのキャラにただの1人語りみたいに喋らせてるのがまた面白い。




終盤で特に印象的なシーンがいくつか。
教会で愛を語るシーン。キリスト教の説教でよくある定番のテーマというか状況をあんな風に使うなんて。
数年後に会おうのシーン。
お互いにはっきり言葉にはしなかったんだけれど、最後に態度で示したエリーが ただかっこいい。
旅立つ友を見送るところも良かった。
劇中で恋人達の別れのシーンを見たエリーは、列車に追いつけるはずないのにバカだと言っていた。そんなエリーに対してそれをするポール。めちゃくちゃ楽しそうに走ってた。笑
そして、ポールに対して散々泣き虫と言ったエリーが、その行動によって泣かされる。
大切な友人との別れが、せつなくて爽やかに描かれていて良いラストだった。