ebulog

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからのebulogのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

2020年5月1日に配信開始されたNetflixオリジナル映画。

Netflixらしい、大衆ではなく具体的なターゲティングの下につくられた作品だと思う。

話題沸騰中ではあるものの、誰にでも刺さるストーリーではないし、ぶっちゃけだいぶ難しい。。

ただし、ヒロインの中国系アメリカ人のチュウが圧倒的な個性を放ち、すごく魅力的。

✳︎

恋愛経験がなく、愛を知らないチュウ。

「愛とは完全性に対する欲望と追求である」 というプラトンの思想(本で学んだもの)

「愛は片割れの半分を求めるものじゃない。」
「愛とは努力すること。愛とはいい絵を台無しにすること、すごい絵を描くために。」という文学少女チュウの考えが生まれていくストーリー。

✳︎

片割れを探して、やっとくっつけてハッピーエンドかと思ったが…
『すごい絵』(利己的で、大胆な、真実の愛)を描くために『いい絵』(異性との無難な愛)を台無しにするのが愛だと自論を導く姿に感動した。


自らの人生に進み始めたところで映画は終わる。

素直さ溢れるキャラクターたちが素晴らしい。


●好きなシーン
1.スプレーで壁に絵を描き合うシーン
2.温泉に女2人で入って、ジャレ合うシーン
3.カフェで対面なのにSNSをつかったやりとり(実際は第三者がSNSで連絡してる)のシーン
ebulog

ebulog