このレビューはネタバレを含みます
2020年5月1日に配信開始されたNetflixオリジナル映画。
Netflixらしい、大衆ではなく具体的なターゲティングの下につくられた作品だと思う。
話題沸騰中ではあるものの、誰にでも刺さるストーリーではないし、ぶっちゃけだいぶ難しい。。
ただし、ヒロインの中国系アメリカ人のチュウが圧倒的な個性を放ち、すごく魅力的。
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恋愛経験がなく、愛を知らないチュウ。
「愛とは完全性に対する欲望と追求である」 というプラトンの思想(本で学んだもの)
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「愛は片割れの半分を求めるものじゃない。」
「愛とは努力すること。愛とはいい絵を台無しにすること、すごい絵を描くために。」という文学少女チュウの考えが生まれていくストーリー。
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片割れを探して、やっとくっつけてハッピーエンドかと思ったが…
『すごい絵』(利己的で、大胆な、真実の愛)を描くために『いい絵』(異性との無難な愛)を台無しにするのが愛だと自論を導く姿に感動した。
自らの人生に進み始めたところで映画は終わる。
素直さ溢れるキャラクターたちが素晴らしい。
●好きなシーン
1.スプレーで壁に絵を描き合うシーン
2.温泉に女2人で入って、ジャレ合うシーン
3.カフェで対面なのにSNSをつかったやりとり(実際は第三者がSNSで連絡してる)のシーン