誰も否定しないし、否定されない良い作品だった。多様性とかLGBTを扱うとなるとマイノリティ側の人がネガティブに扱われる描写がありがちだけど、その辺をいじる嫌な人は気になるほど出てこないし打ちのめされるような展開もなくて終始良いシーンでとても良かった。
メインの３人のキャラクターもすごく良かった。ポール、純粋な奴で好きです。もちろんエリーもアニーも。二人が秘密の場所で語り合うところはグッと来た。エリーがラブレター以外に書いていた手紙にもグッと来ました。そしてエリーのお父さんも重要。ポールとの関係性も良かった。物語の締め方も良かったです。
こういうテーマで更に主人公がアジア系の女性っていう、最近の風潮に沿っているかもしれないけど野心的に感じました。つい最近までホワイトウォッシュだなんだって騒がれるようなこともあったけど良い意味で変わってきてますね。自分の価値観もアップデートしないといけないなと最近強く感じています。
とはいっても単純にひとつのラブコメとして楽しめると思います。面白いのはこれからっていう副題、最初はまた変な邦題つけやがってって思ったけど最後の最後に納得しました。良いタイトル。
