設置物のレイアウトが素朴ながらも適度な華やかさもあり
クドさもなく優れていた。
現代的な題材で、作りも序盤は画の高速消化が目立ったりもしたが
すぐに落ち着いたので一種のサービスだったのかもしれない。
長めのナレーションも在ったけど、良い画面を出しながらのものだったので
黙って聴いていて下さい、という感じはしなかった。
ヒロインの娘が見た目にそぐわない低い声の英語で喋るという点も物珍しくて面白い。
画面の色合いも落ち着いた中に強弱があって優れていた。
若い役者が中心の映画だったけど、表情の演技も強さの割には鬱陶しく無かった。
動きの演技は面白みは感じられず。
これくらい撮れたんなら、この監督は次は大きな仕事が待ってるのかもしれない。