束

ブレスラウの凶禍の束のレビュー・感想・評価

ブレスラウの凶禍(2018年製作の映画)
2.7
後半から一気に面白さが増した。
言葉がフランス語圏かなって思いましたがポーランド語のポーランド映画でした。

最初からなかなか見応えのある遺体が出てきます。こんなん発見したら、夢に出るわ。

牛革とかどうやってとか思ってたら、ちゃんと窃盗してた。牛ごと。スケールがちげーや。

まあ、考えたらわかるんですけど、乾いたら革って縮むんですね。わー、エゲツナイ。

字幕ではアイロンて出てましたけど、これ焼印ですよね。焼きごてを押し当ててる。
で、この焼きごてどうやって手に入れたの?自分で作ったの??でなきゃ、焼きごて作れるような職人あたるよ、私なら。

まあ、そんなところから始まってやたらと動物に詳しい刑事さんを中心として話は回るんですが、前半はわりと事件は普通ではないけど、普通の猟奇事件の捜査って感じで進みます。

馬はアレですね。お利口さんな子でしたね。一頭は状況が状況だけに射殺されてしまいましたが。でも、馬って臆病な子が多いと聞くから、撮影に使われたのは、多少のことには動じにくい子なんだろうけど、物語の中ではかなり可哀想だなと思いました。

で、出てくる被害者の末の姿なんですが、エグいんですけど、しっかり見せます。隠しません。見せてきます。なんなら局部も見えてます。まあ、検死官の前に遺体がある時の話ですけど。

あ、いや、そうでないときでも、しっかり遺体は見せてきますね。傷口までしっかりです。
感覚的にはグロくはないけど、凄惨ではある。傷口がキレイだからかな。

ブレスラウ凶禍。堕落、強盗、賄賂、中傷、抑圧、不正の5つ。
ということで、一応、見立て殺人なのかな。
月曜〜土曜までの6日間を当てはめる。日曜日は休息日だから。

7つの大罪とかなら、休息日なしなんですけどね。映画のSE7ENが浮かぶのはこのあたりのせいですかね。

それに沿った罪を犯した人物を当てはめる。

それはそれとして、真っ先に、被害者の共通点から当たるよなあと思いましたが本当に捜査どうなってんだ??

最終的には、めちゃくちゃ、犯人の主観的な見立てになってて良かったです。すわテロなのか?!ってなったのに。そうでもなかった。

犯人なりの苦悩とか紆余曲折があっての話なんですが、それでも話が個人の範疇に収まってしまった。それは残念でもあり、仕方なくもありました。

後半からは本当に引き込まれるくらいに面白かったです。前半で違和感があった箇所をきれいに清算してくれる。

スピード感が良かったです。
まあ、ツッコミはありましたけど。

バイクの下り以降は蛇足かな?って思いましたが、そうでもなかった。

良かったですね。特に「復讐の仕方は教えた」最高じゃないですか。彼女ならきっとうまくやったんだろうなと思いました。
束