車と交わり子を宿す...
女とSEXし跳ね回るキャデラック、
衝動的な殺人、歪んだ同居生活、
妊娠によって変容していく女性の身体。
あまりに変態的なテーマでありながら、
パルムドールを掻っ攫った『TITAN』
ギャスパーノエの『カノン』『アレックス』同様、
前作と同じ世界線で描かれるだけで震えるのに
暴力描写が続く前半から超絶アクロバティックを
きめて愛の希求物語へと着地させるギアチェンジが
これまた凄い。
一瞬たりとも弛まぬ緊張感の中疾走する108分。
罪も罰も法律も、宗教やジェンダーさえも
ぶっ飛ばし辿り着いたラスト。
こんな作品が最優秀作品賞を取れるなら、
映画業界の未来はまだまだ明るいと思えた。
▶︎▶︎4/1(Fri)新宿バルト9他全国公開🎬