エンディングに向かってシリアルに収束してゆく物語ではなくて、ただパラレルに置いてあるだけみたいなお話
不穏な美しさもあるし痛みもあるけれど、それはそこまで刺さらなかった気がする
自分に埋め込まれた異物は自分が社会に埋め込まれた異物であることとフラクタルに存在して、アイデンティティを持ち得なかったものとアイデンティティを失ったもの、意味を持ち得なかった者と意味消失した者とは、同じように現実を生きられなくて、それは愛の物語であるかもしれないけれど、でも、ならばもっと冷たい愛が似合うんじゃないか、という気がする
「RAW」を見た時と視聴後の感じが一緒だと思ったら、監督が同じだった
その意味で作家性は高いのかなと思う