そまたま

TITANE/チタンのそまたまのレビュー・感想・評価

TITANE/チタン(2021年製作の映画)
3.7
理性と感性と本能のバランス。一番大切にすべきはそこから生まれる自分の感情だが、それが世の中的な規範とにズレてしまった時にどうすべきか。
答えはない。

苦悩の末に、1人でもそんな自分を受け入れてくれる人がいればその人の人生は救われたのか。
救うとは?生きるとは??
人間の動物的な本能として、自分の子孫を作るという行為は、それに対するシンプルな解になるのかもしれない。

そんな無味乾燥な人が生きるという行為に対して、この物語は多様な愛と、生き方を提示する。

どうせ人生に意味なんてないんだ。
だったら、世の中的な規範なんかぶっ飛ばして、自分の生きたいように生きろ。
ただし、他社の存在を蔑ろにするな。
結局我々は動物である。しかし、それと同時に、動物的であるが故に、社会的な生きていくことが、
そもそもプログラミングされている。
自分を愛してくれる、受け入れてくれる人をまずは大切にしよう。
そうすれば、自分がなぜ生きるかの理由が、少しだけ見つかるかもしれない。

2022-13
そまたま

そまたま