TITANE／チタンのtomohitooguroのネタバレレビュー・内容・結末

前評判通りのスゴい映画だった。

しかしテーマは本当に現代的かつ斬新で、多様性について過激なヴィジュアルで表現していて、人によって様々な解釈ができるような考察の余白を持たせた映画だと思う。
特に主人公の男性性と女性性の葛藤というか性別を超越し、有機物と無機物の境界さえも超えていき、真の自己というものに到達することを描いているのだと感じた。

ビジュアルがかなりエキセントリックだし内容もカロリー高めなのに所々に差し込まれるギャグパートでほっこりしたり、忘れた頃に主人公のお腹の膨らみを見せられて「あーそうだった」と思わされたり、消防士たちのパーティがめっちゃ楽しそうだったり、でもお腹があんなに大きくていくらサラシ巻いてもバレるだろうからやっぱり想像妊娠的なやつか主人公の心的表現としてのお腹だと思ったら本当に産んじゃっていくらでも語れる映画ですね。