ぶっちゃけよく分からなかった、というのが感想である。それから痛かった。良作であるが好きではない。
ロマンス(?)、サスペンス、ホラー、SFなど要素をかなり詰め込んだ作品であったながらも、見事な演出とテーマの切り取り、大胆なカット作りとカラーリング、そして見事な音楽に音響の効果があって、グッと引き込まれる作品であった。
技術に関していえば文句なしなのだが、最終的に何の映画だったのかと言うとよく分からない。分からなくもないのだが、解釈の余地があり過ぎるのと、主題設定にさまざまなコンテクストが含まれていて、僕が共感できるものではなかったように感じた。
小さい事だけど、主人公が鉄に頬を寄せるときは決まって右側(チタンが埋め込まれている側)であることに気付いた。
こういった所からも、監督の強いこだわりが反映された作品だと感じた。
